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精神科作業療法 何でも相談

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個別OTについて - ま

2024/09/12 (Thu) 19:30:35

個別OTの実施を予定していますが、
対象となる方の病状は不安定で標準2時間はクリアできそうにありません。
過去には、1日1時間の個別OTを2日間実施したときに1回分として算定している時期もあったようですが、
複数日開催の時間を合わせて、1回算定としてもよいのでしょうか?

もし、個別OTを実施されている方がおられましたら、実施上の工夫や、算定をどうされているかご教示いただければ幸いです。

Re: 個別OTについて - タネ

2024/09/15 (Sun) 09:10:09


>複数日開催の時間を合わせて、1回算定としてもよいのでしょうか?

できないと思います。当院で適時調査があった際に口頭で確認しただけですが、2時間を分割できないと説明されたことがあります。
領域は異なりますが、疾患別リハにおいても同様のことが指摘されています。20分未満のリハビリを合計しても単位として認めないことを明確にするために、職種別の算定に改定されました。


当院では患者の状態に応じて個別OTを実施しますが、現行の診療報酬では算定する手段が無いため、無報酬です。実施時間については院内で30分未満の時もあれば、外出に付き添いながら生活訓練を行うなど1時間を超える場合もあります。

個別的な精神科専門療法としては、古くからエビデンスを重ねてきた精神療法や認知行動療法などが規定されており、そちらに一日の長があります。個別OTが診療報酬化されるためには、それらと差別化したうえで、同等以上の効果があることを研究成果として数多く示すことが求められるでしょう。

近年は、認知行動療法などの心理療法を作業療法として用いている節があり、精神科作業療法の独自性をあやふやにしてしまっているように感じます。

Re: 個別OTについて - ゆう〇

2024/09/19 (Thu) 11:44:07

実際に2時間実施するのが難しいケースは多いですよね。
しかし監査に対しては連続して2時間実施していると証明することが必要だと思います。

ここは匿名の場です。
あえて批判もあることを承知の上で書かせていただきます。
「2時間実施しないと算定できない」と言うは簡単です。しかしそれは現実的でしょうか?
20年以上前からこの議論はあります。当時、協会の理事をされている精神科の先生は「急性期の方に2時間は出来ない。2時間に満たなくてもその理由、必要性について記載しておけば算定して構わない」と言われていました。
時代が進む中でルールに厳格な風潮が増しています。
2時間満たないことを監査で正直に答えてしまうと対応する監査官の方も困ってしまいますし、指摘せざる負えなくなります。
大切なのは自分たちが患者さんに対して適切な「精神科作業療法」を提供しているかということで、それが出来ているのであれば算定していけば良いと思います。(もちろん、患者さん、病院、他のOTRから見ても適切であるという範囲内で)
その上で監査には適切な対応をしていけば良いと思います。
監査官の方も経験積まれている方は現状に沿っていない制度であることは理解されているように感じています。そしてこれは精神科作業療法に関してだけでなく他の診療行為についても程度の差はあれ、あることだと思います。

今、現場で働かれている若い方々が「2時間しないといけない」ということに重きを置き、本当に必要なかかわりが出来なくなることを恐れて書かせていただきました。
不適切でしたら削除ください。

Re: 個別OTについて - OT

2024/09/20 (Fri) 09:23:07

精神科作業療法は保険医療のみを指すのかとの問題はさておき、ゆう〇さんの言う通り医療保険を使わなければ良いだけなので、医師の指示を受けて短時間の作業療法をできますね。

Re: 個別OTについて - ロリポップ

2024/09/20 (Fri) 18:31:18

現場での解釈がいろいろなのは、施設基準がはっきりしていない(昔からよく言われる「四角い風呂のふた」ですね)

改めて基準を確認すると
(1) 精神科作業療法は、精神疾患を有する者の社会生活機能の回復を目的として行うものであり、実施される作業内容の種類にかかわらずその実施時間は患者1人当たり1日につき 2時間を標準とする。

(2) 1人の作業療法士が、当該療法を実施した場合に算定する。この場合の1日当たりの取扱い患者数は、概ね 25 人を1単位として、1人の作業療法士の取扱い患者数は1日2単位50 人以内を標準とする。

上記の2点を根拠にそれぞれが自分なりに解釈しているので、明確なこと以外は有りと考えても良いかと思います。

たとえば
・患者1人当たり1日につき 2時間を満たしていない。
・1日3単位を行う
・1単位で25人を超えている
上記に関しては言い訳ができないNG内容だと思いますが、それ以外はあくまでも「個人的な見解」に過ぎず、反論の余地は残っているのではないでしょうか。

そのうえで、保険として「私の解釈はこうですが、病院としてはどうでしょうか」と院長なりの管理者に確認を取っておくことが大切です。

例外的な事例を普遍的なものとして受け入れてしまうと何もできなくなってしまうので・・・。

Re: 個別OTについて - ま

2024/09/22 (Sun) 08:52:12

皆さま、コメントありがとうございます。
精神科作業療法の標準2時間という解釈が本当にさまざまで、「標準」と書かれていること自体が解釈をあいまいにさせているように感じます。急性期など対象によっては必ずしも2時間の実施は必要ないと、かなりベテランの先生方からお聞きしたこともありました。ですので、病院によって、2時間を厳密に守ろうとするところ、2時間に満たしていなくても、準備、片付け、患者誘導とうを含めて2時間の実施と監査では伝えている病院もあるでしょう。
匿名の掲示板だからこそ意見交換ができると思っているのですが、私は、準備、片付け、誘導等も含め目の前の患者のためのプログラムの一環であると感じる部分もあるのですが、皆様はいかがでしょうか?
現状としては2時間実施するようにしていますが・・・

Re: 個別OTについて - タネ

2024/09/24 (Tue) 08:36:47

スレッドの始まりが「個別OTについて」でしたので、患者1人を1単位で算定すると、経営的にも運営的にも業務効率が悪くなること、診療報酬上の規定にもそぐわないので実施困難かと思い、当方は前述ように回答いたしました。

様々な方の回答が従来の精神科作業療法(集団)にも及んでいるようなので追記いたします。


当院でも参加時間が2時間に満たない場合でも算定しています。複数の職員によって効果判定を行い、患者にとって意味あるサービスが提供できたと判断された場合に限ります。

入院患者の高齢化や救急急性期の重視によって、2時間に満たないケースが多くなっているのが現状ではありますが、「2時間に満たないのが当たり前」という考え方が広まるのも問題かと思います。地域移行を目指して2時間以上の作業耐久性を獲得できるように、リハビリ職として意味ある働きかけをしなくてはならないと思っています。


「準備、片付け、患者誘導を含めて2時間」について…
OTR1人あたり1日3単位を算定していた当時は、時間の制約もあるため、厚生局もそのように指導していたと聞きます。
ただ、1日2単位に改正されてからは、厚生局の指導が変わり、準備や片付けは2時間から除くように指導される場合が増えてきたように感じます。

精神科作業療法をどのように提供するかは、急性期寄りなのか慢性期特化なのかなど各医療機関の運営方針によって異なるかと思います。いずれにしても、患者と対面して直接的にサービスを提供して質を担保することが求められるのではないでしょうか。
良くも悪くも精神科医療がメディアに取り上げられることが増え、社会的な関心が高まっています。内部的な眼だけでなく、客観的な眼で見た場合でも妥当性のある医療サービスが提供されていると評価されると良いなと思います。

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